照明の効果

◆照明のためのデザインシステム

イルミナライトのデザインシステムは、神聖幾何学による基本形態(プラトン立体)から派生するゾーン多面体を核として展開しています。

さらに、この多面体を形成するゾーンシステムを非ユークリッド幾何学によって再構成し、光の放射するグリットを立体軸に織ることで、有機的な光の効果を生み出しています。

ペンダントライトR30Mの場合、ひし形30面体を核模型とし基本設計を行います。その設計過程においては、光の放射空間の外殻を変容させ、ランプシェードの面へと技術転換を行っていきます。

なお、R30MのRはRhombic:ひし形、MはMetamorphosis:変容の省略です。

◆結晶体にあかりを入れる

一連の幾何システムによって導かれた形は、光を透過するシェードへ変わります。

そして結晶体にあたる空間の中心に光が置かれることによって、光はシェードの内側を通り外部へと放射します。いわゆるエネルギーの道筋に光が通るわけです。

そして光線の変化には以下の三つ要素があります。

それらは、イルミナライトの照明効果となります。

  1. シェード面に凹凸があることで光の反射・交差がシェード内部で生じ、それによってシェード面に光と影のグラデーションを形成します。
  2. シェード面が互い違いに織り成す構成によって光量が変化し、グラデーションにゆるやかな階調が生じます。
  3. シェードの開口部から光は拡散するが、光源からのまぶしさは直接目に入らない構造となっています。

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ペンダントライトR30

中心に光源を示した断面図

上の断面図の拡大部分を示しており、3種類の光線(赤・緑・黄色)をで示す