デザインの源泉



命をもたらす循環としての螺旋

金星は、8年の周期で地球の公転軌道である黄道面の天空に五芒星描きます

古代の人々は、金星を五芒星の持つ完璧な美しさ、生命をもたらす循環の象徴としました。

五芒星のすべての線分は黄金比の関係をなしています。そして、分子や原子といった微細な世界において、この比率による空間の分割や配置はある種のエネルギーを生じます。

その影響は、対象となるエネルギーを倍増させるだけではなく、自己増殖させるという働きがあります。
幾何学的に、平面ではひまわりの種の配列・DNAにおける螺旋構造の断面、曲線となると巻貝のつくる螺旋のかたち、球面となると炭素分子の構造やジオデシックドームなどを形づくることが一般的に知られています。

 初等幾何でいうプラトン立体も黄金比を基軸に分析することで多面的な分野との関連が明らかになってきます。例えばウイルスの形態や合金の分子構造を分析することなどに用いられています。








聖幾何学をベースとしたデザインシステム

黄金比を軸にして展開する幾何学は神聖幾何学といわれ、古代から建築・彫刻・絵画等に用いられてきました。

イルミナライト のデザインシステムもこの幾何を用いて構築されています。さらにこのシステムは、非ユークリット幾何学の発想によって再構築されており、より自然に近い空間解釈がなされています。それにより有機的な光の効果を生み出すことを可能となりました。

ペンダントライトR30Kには五弁の花びらの形が12枚規則的に配置しています。この形は五角形に由来します。自然界を観察すると、この五角形のかたちは、花びらの他、様々な自然形態に形を変えています。

それでは本来、原型である五角形はどのようにして生じるのでしょうか。





5の要素を形成する12のエネルギー

平面の世界からはイメージしにくいのですが、実は五角形が生じるには12のエネルギーが関わっています。そこで、そのエネルギーの源である宇宙の循環について説明しましょう。

私たちの住む太陽系は、天の川銀河の端に位置し、約2億3千万年かけて銀河を一周しています。

またこの太陽系は、プレアデス星団(おうし座のスバル)の中心にある巨大な太陽(アルシオーネ)を中心にスパイラル状に周回しています。
その公転周期は約2万6千年であり、この間私たち地球は様々な星座を背景に巡回しています。

その一つの目安として黄道12宮で知られている星座であり、その多くは銀河系を越えたはるかかなたの星々です。

古代の人々はこのスパイラルの巡回を12に等分しました。

宇宙を平面とみなした世界からこの周期を12等分すると、それはちょうど時計の文字盤のように12等分に区分した図が描かれます(黄道12宮図参照)。

この平面図では12等分と五角形との関係はまだ見えてきません。しかし、天空を球に見立てた世界においては、全ての空間を均等に12等分して12のエネルギーが加わっているとみなすと、そこには5角形が生じることになります。

図でそれを示すと、球の中心から放射状に空間を均等に12分割するラインが描かれます。外側から見れば、それぞれ五つの円弧で囲まれた五角形の曲面が12面つらなって生じることになります。

次に、円弧で囲まれた5角形の曲面を平面の世界に移行してみましょう。すると正五角形が12面つらなる正12面体が生じることになり、その面のつらなりは、展開し平面にすれば波線状に、立体では螺旋状につらなっているなっていることが分かってきます。

このような幾何分析を通して、五角形は単独に平面から生じたというよりは、むしろより正確には球面から生じたことがうかがい知れます。

私たちは常に地球という球面上に住んでいますが、広大な球面であるため平面の世界に慣れ親しみ、球の性質にはなじみにくいところがあります。そのため、五角形の背後にひかえているその形成の要因については見えにくくなっています。

古代の人々は、直感的に生命を生み出す源に渦や螺旋があり、そこに無意識のうちに形を生み出す比率や秩序といったものを見出し、長い年月の経験から惑星の周期を12等分に整理していったのでしょうか。

あるいは、かつて地球が平らな大地と理解されていた時代よりもはるか昔に球の幾何学をも兼ね備えた宇宙観をもっていたのでしょうか。

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天の川銀河





プレアデス星団(スバル)










アルシオーネを中心に周回する星団







黄道12宮図